朝、息子がリトルの練習に出て、私はゾーイといつものお散歩へ。
帰ってきたとき、家の前の自販機の前に小さな箱があることに気づいた。
ゾーイはすでにわかっていたのか、フンフン鼻を鳴らして箱をつつく。
小さな箱は、開かないようにガムテープで巻かれ、空気孔とおぽしき孔が数ヵ所。
最悪の中身を想定しつつ、開けてみると、最悪の一個手前の中身だった。
生きてる仔猫。目が開いてない。ヘソの緒がついているということは、生後一週間以内か。
兄弟と思われるそいつらは4匹。
茶虎は、すでに冷たくなりかけていた。
箱を新しいものに変え、トイレシーツと湯タンポ代わりのお湯入りペットポトルにタオルを巻いて入れ、ゾーイのかかりつけの獣医さんに。
茶虎はやはり危険な状態で、けれど先生は無料で注射をしてくれた。
連れて帰って、ミルクを買ってきてさっそく飲ませる。飲まない。
おしっこか?刺激してやると、少しだけどしてくれた。
哺乳瓶でのミルクは、馴れるまで時間がかかるといわれたとおり、なかなか飲んでくれなかった。
置いてでることもできず、仕事先に連れていく。
みんな、心配してくれて、普段は出さないストーブも出してくれて暖めてくれた。
夕方、私が外出から帰ったら、茶虎は息をしなくなっていた。
同僚の女の子がずっと看ていてくれて、茶虎は兄弟のそばで、暖かいストーブの前で、ミルクも口にして、逝った。
一人きりじゃなかったことだけ、それで勘弁して。
ごめんね。
家に帰って、今のところ落ち着いてる。
ゾーイは我が子のような心配っぷり。ずっと仔猫から離れない。
お尻をなめてウンチまでさせて、ゾーイは母親のようだ。
何が許せないって、この寒空の下に捨てたこと。
捨てるなら母親も一緒に捨てていけよばかたれ。
生きていけないんだよ、この時期母親がいなかったら。
まあいい。仔猫を捨てたばかたれはこの先一生涯の運を仔猫とともに捨てたのだ。
死ぬまで、良いことなんかひとつもない人生だ。
私もバカだ。わかってるよ。
でも、見て見ぬふりが出来るほど大人じゃないんで。
笑いたけりゃ笑え。
厄介なこと引き受けてと思うなら思え。
犬畜生にも劣る人間でいる必要はないからね。